キレート剤【キレートザイ】
 
用語解説
キレート剤とは
品質を劣化させる金属イオンから化粧品を守る安定化剤のこと。金属イオン封鎖剤とも言う。
キレート剤の働き
金属イオンとは金属が水の中に溶けている状態のことを言います。金属イオンはわずかな量でも化粧品に配合された成分に影響を与え、色や匂いの変化、粘度低下、乳化状態の破壊などの品質劣化を招きます。金属イオンが有効成分とくっつくと、有効成分は化粧品に溶け込まず沈澱してしまい、結果その化粧品本来の効果を発揮できなくなることもあります。この金属イオンの悪い働きを抑えるためにキレート剤が使われます。

カルシウム、マグネシウム、ナトリウムなどの金属イオンは水に溶けやすいため、またもともと固体の鉄や銅なども条件によっては水に溶けやすいため、水には多くの金属イオンが含まれています。化粧品は一般的に水道水ではなく精製水を用いて製造されます。精製水には金属イオンが含まれてないからです。
しかし一方で、金属イオンは肌や体に悪いわけではなく、金属イオンの性質は積極的に利用されています。例えば、肌活性を期待したマグネシウムイオンやカルシウムイオン、抗菌や消臭を期待した銀イオンなどがあります。温泉水がコンセプト成分のスキンケア製品がよくありますが、温泉には多くのミネラル分、つまり金属イオンが含まれているのです。

キレートとはギリシャ語の「カニのはさみ」に由来し、カルシウムなどのミネラル分をはさみで掴むように包み込むイメージです。この包み込むことがキレート(金属封鎖)という作用です。金属イオンを別の物質で包み込むことによって、本来の配合目的を果たしつつ、品質低下に関与する働きはさせないようにするのです。

代表的なキレート剤にはEDTAやクエン酸などがあります。
成分の関連用語
AA2G 増粘調整剤
酸化亜鉛 キレート剤
パール顔料 天然色素
合成成分 薬剤
白色顔料 苛性ソーダ
レオロジー調整剤 アニオン界面活性剤
トレーサビリテイ カミツレエキス
アンホ界面活性剤 雲母チタン
ヒューメクタント 水溶性成分
エモリエント剤 紫外線散乱剤
自然由来原料 ベタイン
ATP パラベンフリー
グリッター ペプチド
シックナー 有機合成色素
ミセル 脱色剤
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