自然由来原料【シゼンユライゲンリョウ、Derived natural ingredients】
 
用語解説
自然由来原料とは
植物や動物などから取り出した特定の物質や自然原料を化学的処理または生物学的処理をして得た原料のこと。半分以上が自然由来物質で構成されるもの。
ISO 16128と自然由来原料
例えば自然原料を科学的に加水分解してできた原料は自然由来原料です。

自然由来原料の意味をもう少し詳しく把握するには、ISO 16128の定義があります。
粧工連では、ISO 16128で定義された自然由来原料とは、植物・動物などから得られた「自然由来部分」と石油などから得られた「非自然由来部分」が化学反応して出来た原料で、分子構造の 50%以上が自然由来部分で出来ているものとしています。その原料の半分以上が植物や動物などから得たもので構成されていなければなりません。

粧工連公式サイトより ISO 16128 に基づく化粧品の自然及びオーガニック に係る指数表示
自然原料と自然由来原料
動植物や鉱物などから得られる原料は化学的に見ると様々な物質が混ざってできています。
例えばオリーブ油などの場合、様々な油分がある一定の割合で混ざり合ってオリーブ油として成り立ってます。この混ざり合ってできた油分の性質が化粧品に配合できる安全で良いものであれば自然原料としてそのまま使えますし、好ましくない油分が含まれている場合には、好ましくない部分を不純物として取り除くか有用な部分のみを単独で取り出すなどして原料とします。この過程において圧搾や粉砕などの物理処理によるものは自然原料となりますが、化学合成品を溶媒にするなどの化学処理を施した場合は自然由来原料となります。
天然由来原料と自然由来原料
自然由来原料は「天然由来原料」と表現しても意味は同じです。
しかし、粧工連でのISO 16128 に基づく化粧品の自然及びオーガニックに係る指数表示に関するガイドラインにおいて、natural origin contentは「自然由来指数」と和訳され、この和訳通りに表示するよう定めています。指数表示の際には「天然」ではなく「自然」の用語を用いる必要があります。
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