トラネキサム酸【トラネキサムサン】
 
用語解説
トラネキサム酸とは
メラニン生成を指令する情報伝達物質を抑制する美白有効成分。
もっとくわしい「トラネキサム酸」
トラネキサム酸には「メラニンを作れ」と指令する情報伝達物質を抑制する働きがあります。「メラニンを作れ」の指令は紫外線などの刺激を受けた時だけではなく、すでにシミができている部位でも慢性微弱炎症によって指令が出ています。トラネキサム酸はこの指令である情報伝達物質を抑制することでメラノサイトの活性化を抑えることによりメラニンが作られないようにする美白薬剤です。2002年に医薬部外品として「美白」の効能効果で承認され、このトラネキサム酸を配合した化粧品が最初に発売されたのは2005年です。

またトラネキサム酸には肌荒れの原因である酵素プラスミンの過度な活性を抑制し、ターンオーバーを整えることで肌荒れを改善し、キメを整える効果のある肌荒れ改善成分でもあります。そこでトラネキサム酸の配合目的を明確にするため、医薬部外品として美白有効成分に配合する場合には「m-トラネキサム酸」という名称を使っていることもあります。これは成分名称にも薬事法の範囲でニックネームを付けられるからですが、この場合は通常のトラネキサム酸であることを示す注釈がついています。

2007年にはOTC医薬品として「肝斑改善」の効能効果で承認された内服薬が発売されました(第一三共ヘルスケア)が、内服薬のトラネキサム酸も化粧品(医薬部外品)に配合のトラネキサム酸も同じ成分です。

●表示名称
【表示名称】トラネキサム酸

コスメコンシェルジュから一言

トラネキサム酸は2002年に承認された厚生労働省認可の医薬部外品有効成分です。トラネキサム酸配合の商品が最初に発売されたのは2005年ですが、美白薬剤は承認されるまでに大変高いハードルがあり、次々開発されることがないため2002年開発、2005年商品化と言えどもトラネキサム酸は比較的新しい成分です。

トラネキサム酸はメラノサイトの外で作用して「シミを作れ」の指令である情報伝達物質を抑制します。つまりメラノサイトには直接働きかけません。そこで、メラノサイトに直接働きかけるビタミンC誘導体や4MSKなどをトラネキサム酸と一緒に配合してさらに美白効果を高めた美白化粧品も見られます。

トラネキサム酸はじっくり浸透するので、慢性的に情報伝達物質が出されている肌、つまり慢性微弱炎症を起こしているだろうシミができてしまった肌に大変向いています。さらに美白目的で配合されているとしても、もともとトラネキサム酸にはターンオーバーを正常にコントロールする機能があるので、メラニン排出にも有効でしょう。




成分の関連用語
ベース成分 タール色素
無水エタノール INCI名
天然原料 グリッター
美白有効成分 ビタミンC
有色顔料 有効成分
親油性 非自然原料
エキス ヒアルロン酸ナトリウム
リン酸アスコルビルMg 基原
変性アルコール 精製水
色材 界面活性剤
溶液 水添ヒマシ油
ワイルドハーベスト 全成分表示
ツバキ油 キャリーオーバー
表示名称 生薬
スクワレン アデノシン三リン酸2Na
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