ミネラルオイル
 
用語解説
ミネラルオイルとは
ミネラルオイルとは、石油から様々な精製過程を経て得られる液状オイル。
鉱物油や流動パラフィンとも呼ばれる。
ミネラルオイルについて
ミネラルオイルは、無色透明、無臭の液状オイルです。炭素と水素からなる有機化合物で、低刺激性で酸化しにくく、安定性に優れており、様々な製品に幅広く用いられている成分です。

ミネラルオイルは、肌への伸びがよく、肌表面に残って膜を作り肌の水分蒸散を防いだり、肌を柔軟にととのえる効果に優れています。乳化特性もよいため、乳化用油分として乳液クリームなどに広く使われます。メイク料ともなじみやすくクレンジング剤にもよく配合されます。

●表示名称とINCI名
【化粧品の表示名称】ミネラルオイル
【医薬部外品の成分表示名称】流動パラフィン
【INCI名】MINERAL OIL

コスメコンシェルジュより一言

ミネラルオイルは鉱物油とも呼ばれ、肌に悪いというネガティブなイメージを持たれがちです。これには、戦後の原料事情の悪い時に粗悪な鉱物油を使った化粧品が出回り、それを使った人が油やけ(油によるシミ)を起こしたことにはじまるという説があります。

現在は、この油やけの原因は鉱物油そのものにあったのではなく、粗悪な鉱物油に含まれていた不純物にあったということがわかっていますが、現在も鉱物油は肌に悪いという誤解が生じているようです。ミネラルオイルの原料である石油は、太古の生物が長い時間をかけて地中で変化した石炭や琥珀と同様、自然の力で時間をかけて作られたものです。

現在、化粧品で用いられているミネラルオイルは、十分に精製され、厳しい安全性テストに合格した非常に純度の高いものが使われています。ミネラルオイルの代表的なものにワセリンがありますが、ワセリンは皮膚科でもよく処方され、アトピー性皮膚炎の患者さんにパッチテストを行う際の基剤としても使われます。また、軟膏のベースにも用いられ、ベビーオイルの主原料にもなっています。

「鉱物油フリー」と訴求する製品もありますが、現在一般的に用いられているミネラルオイルは、しっかり精製された純度の高いものです。安全性・安定性の高い成分ですから、特別な理由がない限り、わざわざミネラルオイルを避ける必要はないと思います。
成分の関連用語
二酸化チタン エモリエント剤
エステル油 膠原
ホホバオイル 原料
フレグランス セラミド
ロウ UVフィルター
体質顔料 天然香料
バイオヒアルロン酸 変性アルコール
エキス 美白有効成分
着色剤 紫外線防止剤
有機合成色素 ベース成分
BG アルコール
硬化ヒマシ油 油性成分
グリセロール パール剤
粉末 オリーブ油
エッセンシャルオイル 増粘剤
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