インサイトとは 消費者の本音や潜在意識のこと。お客さま自身も認識していない商品・サービスに対するニーズや購入意思決定に影響する深層心理の洞察のこと。 |
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もっと詳しい「インサイト」 インサイトとは、消費者の本音や、さらには消費者自身が気付いていない意識のことで、コンシューマーインサイト、顧客インサイト、消費者インサイトなどとも呼ばれます。インサイトは化粧品の企画・開発やコピーライティング、広告などにおいて非常に重要な要素です。「こういう物が欲しかった」「買いたい」と消費者に思ってもらうには、消費者のインサイトに応えた商品コンセプト(製品設計)であることはもちろん、さらにその商品のキャッチコピーや広告ビジュアルなどが消費者の潜在意識を刺激できることが大切です。インサイトを探るためグループインタビューやデプスインタビューがよく実施され、アンケート調査の自由解答欄の分析も大切です。 |
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コスメコンシェルジュから一言 企画・開発段階ではインサイトのことを「お客様の気持ち」「お客様の意識」などと表現することがあります。「新成分を開発しました」「新技術の構築に成功しました」、だからと言ってそれがそのまま商品特長になったり、キャッチコピーとして使われたりしてもその化粧品に魅力を感じるお客様はなかなかいません。そんなことで化粧品が売れる時代ではありません。お客様の気持ちに寄り添った化粧品であることが何より重要です。例えばしわに着目すると仮定し、 「しわに悩んでいる人が90%もいる」では企画・開発の原点にもなりません。 しわの種類、ターゲットの年齢層や肌状態などを把握するのはもちろん、 なぜシワが気になるのか?どうしてシワが嫌なのか? シワに対してどんな疑問を抱えているのか? 過去に使ったシワ対策コスメのどんな点が不満なのか? など、しわに対してどう思っているのかという本音に着目しながら、さらに消費者自身も気づいていない潜在意識を探り出し、それに応えることで初めてお客様の期待に応える製品が生まれます。シワが嫌な理由が「老けて見えるから」なのか「化粧くずれするから」では、同じシワ対応製品でも異なるカテゴリーとなります。同じカテゴリーでも剤型や特長が異なるでしょうし、能書やキャッチコピー、広告、販促活動などの内容も大きく変わってきます。 また、例えば「消えるシワもあるのに消えないシワもあるのはどうして?」といった素朴な疑問が商品コンセプトのヒントになったり、研究面では新知見が生まれることもあります。 インサイトを探るには、調査結果を分析するだけでなく、日頃から消費者の気持ちを意識していることが大切です。 |