棲み分け【スミワケ】
 
用語解説
棲み分けとは
競合関係にある企業やブランド、製品などが、お互いの売り上げを取り合うような競争はせず、それぞれの特色や強みを生かしながら共存すること。
もっと詳しい 棲み分け
棲み分けとは、あえて競争せず、それよりも違った顧客やニーズに対応していくことで利益を得て行こうという戦略です。競合関係にある他企業と棲み分けるだけでなく、同じ会社内に複数ブランドがある場合などにはカニバリを起こさないよう、それぞれ異なる顧客層やニーズに対応するよう企画・設計することで棲み分けます。同じ化粧品メーカーであっても、まったく異なる嗜好や年齢層、肌悩みに対応したブランドを展開したり、時にはアウトオブブランドをつくったりすることで、それぞれが異なる顧客と売上を獲得できるのです。例えば、デパートやドラックストア、バラエティショップ、通販といったように販売チャネルを棲み分けたり、ティーンエイジャー向けとマチュア向けのように顧客の年齢層を棲み分けたり、ニキビ対策や美白、アンチエイジングといったように機能を棲み分けたり、駅近と住宅街というように立地を棲み分けたり、セルフやカウンセリングというように売り方を棲み分けたり、その他にも価格帯やイメージ、店のMDなど様々な部分で棲み分けは考えられ、さらに一つではなく複数の要素を組合せて棲み分けることが一般的です。自社内に複数ブランドや類似製品がある場合は、うまく棲み分けができないと、気付いた時には競争相手が自社の他ブランドというカニバリの状態に陥り、自社内で売り上げを取り合う形になってしまいます。しかし棲み分けがうまくできればメーカー全体として顧客接点が広がり、その分売上にもつながります。
また、後発メーカーの場合、飽和状態の市場に参入して既存のメーカーと競うのではなく、棲み分けを図るべくあえて他のメーカーが着手していない部分やニッチ市場に参入することもあります。
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