顧客育成とは、自店・自社にとって優良な顧客を増やすための活動のこと。

〇化粧品店の顧客育成とは
顧客育成は「ファンづくり」とも呼ばれます。安定的な経営のため、自店・自社のお得意さんである固定客を増やし、固定客にはできるだけロイヤルカスタマーになっていただこうという活動全般を顧客育成といいます。

〇顧客育成のおおまかなステップとその施策
顧客育成は、お客様の来店頻度や購入状況に応じ段階的に関係性を深めていきます。
ステップ1：フリー客を会員にする（台帳や会員制度に新規客として登録）
ステップ2：新規客を固定客にする
ステップ3：固定客をロイヤルカスタマーにする

そのために、記念品を用意して会員になる（台帳に名前をつける）ことを促したり、しばらく来店のないお客様にDMを送ったり、会員限定の割引販売の実施、ためたポイントや購入額に応じたプレゼント施策など、お客様にとってお得感や特別感を感じる施策がよく実施されます。

フリー客や固定客などの仕分けは、あくまでもお店やメーカーの経営戦略によりものです。お客様には自分がどう管理されているかが見えることはありませんが、お店や企業、キャンペーンによっては、購入金額に応じた会員ランク設定や、会員ランクに応じたサービス内容を初めから案内することもあります。

〇顧客固定化が大切な理由
多くのフリー客に来てもらうことも大切ですが、どんな時でも長期で自店を利用してくれるお客様を増やすことは、経営上重要です。一度、商品やサービスの購入・利用をしてくれたお客様をそのまま放置せず、再来店を促す働きかけが必要です。固定客が増えると、お客様が見え、品揃えやお店の雰囲気づくりがしやすくなります。中心商品の設定や仕入れが効率的に行えることは、お店の経営にとってプラスです。
ファンは簡単には離れませんが、ファンでい続けてもらうためには、お客様の信頼を損なうことなく、お客様の要望を上回るような自店ならではの価値を提供することが大切です。