アルコール【alcohol】
 
用語解説
アルコールとは
アルコールとは、基剤や溶剤として化粧品に幅広く使われる揮発性の無色透明の液体。主にエタノールを指す。
アルコールについて
アルコールには、エタノール、セタノール、べへニルアルコールなど様々な種類がありますが、化粧品の世界でアルコールというと、通常エタノールを指します。エタノールは、エチルアルコールとも呼ばれ、日本名としては「酒精」とも表現されます。

エタノールは、慣用的に複数の呼称が用いられていますが、それらを総称してアルコールと表現されているという状態です。

アルコールは、清涼や収れん作用、脱水・乾燥、消毒・除菌、溶解、防腐、安定化などの目的で使用されます。

例えば、アルコールの蒸発時に熱を奪う性質を利用して、すーっとした清涼感や収れん作用をもたらすため、清涼剤や収れん剤として化粧水やヘアトニックなどによく配合されます。また、水や油に溶けにくい成分や香料、色素などを可溶化する目的でも使用され、香水やオーデコロンには欠かせない成分です。デオドラント製品にもよく用いられます。

日本薬局方におけるエタノールの定義(抜粋)
本品は15℃でエタノール(C2H6O) 95.1 ~ 96.9 vol%を含む(比重による)。

●表示名称とINCI名
【表示名称】エタノール
(医薬部外品では、通常のエタノールのほかに、より濃度の高い「無水エタノール」が使われることがあります。表示名称は「エタノール」または「無水エタノール」と表記される場合があります)
【INCI名】ALCOHOL

アルコールについて思うこと(コスメコンシェルジュより一言)

アルコールは、化粧品成分の中でもネガティブなイメージを持たれがちな存在かもしれません。鉱物油やパラベンなどと同じように、「肌に悪そう」というイメージを持たれることがあります。

しかし、アレルギーや体質的な相性、あるいは個人の価値観やライフスタイルに特別な理由がなければ、必ずしも避けるべき成分とは限りません。肌が赤くなる、かゆくなるなどの反応がなければ、アルコールによって得られる使用感や清涼感を楽しむことなく、無理に避けるのはもったいないこともあるかも。

アルコールは、蒸発時にひんやりとした感覚を与え、肌が乾燥しやすくなることがあるため、肌への刺激が強いという印象を持たれることもあります。しかし、そこを克服した製品やお手入れ法もあります。また、肌への刺激は、アルコールの量や他の成分にも影響される可能性もあるため、一概に悪いとは言えません。​例えば、手指の消毒用製品と収れん化粧水では、アルコールの配合濃度や、製品の使用部位、使用頻度が大きく異なります。​

化粧品に配合されるアルコールは、安全性が確認されています。​注射前のアルコール消毒で肌が赤くなるなどの反応がなければ、清涼感が気にならない限り、刺激が強いというイメージだけで、アルコールを配合した化粧品を避ける必要はないでしょう。​

もちろん、都合や考え方、好みは、人それぞれなので、ノンアルコール製品が好まれることがあるのも当然でしょう。​アルコール消毒で肌が赤くなったり腫れたりするなど、アルコールに過敏な方や敏感肌の方向けには、アルコールを極力配合しない、あるいはアルコール無配合の製品も多くあります。​そういった製品を選ぶのも一つの方法です。「ノンアルコール」「エタノール無添加」「アルコールフリー」などの表記を参考に、自分に合った製品を選ぶと良いでしょう。
成分の関連用語
D&C ヒアルロン酸ナトリウム
非イオン性界面活性剤 粉末
増粘調整剤 無水エタノール
UVフィルター 両性界面活性剤
トリメチルグリシン 動物油
保湿剤 混合
脱色剤 デオドラント
清涼剤 配合禁止成分リスト
タルク BG
アスコルビン酸 ホホバ種子オイル
4MSK エキス
水添 炭化水素
アデノシン三リン酸2Na 旧表示指定成分
ビタミンC誘導体 アミノ酸
溶質 マイクロプラスチックビーズ
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