肌理【キメ、texture】
 
用語解説
肌理(キメ)とは
肌理(キメ)とは、皮膚を拡大すると見える皮膚表面の細かい網目のような凹凸模様のこと。
肌のキメについて
キメとは、モノの表面の細かい紋様のように見える凹凸のことを言いますが、化粧品の世界でキメと言うと通常、肌のキメを指します。

肌の表面を拡大して見ると、「溝のような細長いくぼみ」と「高まった部分」が網目のようにたくさんあることがわかります。このくぼみを皮溝、高まりを皮丘と言い、この網目の状態が「肌の肌理(キメ)」です。肌の肌理(キメ)は、手のひらと足の裏を除き、ほとんどの皮膚表面にあります。

皮溝が交差しているところにある小さな孔(穴)は、毛包の出口で毛孔と言います。皮丘はほぼ三角形をしており、中心部に1個ずつある孔(穴)はエクリン腺から出る汗の出口で汗孔と言います。

肌のキメは、性別や年齢によって異なり、同じ人でも体調や気温、湿度、紫外線などの影響で変化することがあります。一般的に年齢が若いほど、そして男性よりも女性の方が、キメが細かくととのっています。

キメの美しさは、皮溝の幅や深さと皮丘の大きさや高さ、毛孔の大きさ、そしてこれらが均一に揃っているかどうかで決まります。キメが整っている肌は、拡大して見ると、一つ一つの網目が三角形にはっきり見える状態です。キメは肌に緻密な質感を与え、皮溝に適度に皮脂や汗を保つため、キメがととのった肌はしっとりなめらかで透明感があります。一方、キメが粗かったり、はっきりしない(くぼみと高まりがなく平坦な状態)肌は、べたつきやかさつき、くすみなどが生じやすい状態です。

「肌理」と書き「キリ」と読まれることもあります。
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