スキンタイプの詳細 スキンタイプとは肌のメラニン色素量と日光に対する肌の反応によって肌を6分類したものです。1975年に開発されたフィッツパトリック(Fitzpatrick)スキンタイプシステムを生かした分類で、具体的には、肌の色とサンバーンやサンタンの起こしやすさからⅠ~Ⅵまで6つに分類しており、それぞれ紫外線に対してどのくらい皮膚の抵抗力があるかという目安になります。海外では肌のメラニン色素量と日光に対する肌の反応に加え、ソバカスの状態、瞳や髪の色なども含めて皮膚がんのリスク診断をするのにこのフィッツパトリックスキンタイプがよく用いられています。人の皮膚の色は黒褐色のメラニン色素の量に影響し、メラニン色素が多いほど肌の色は黒く、紫外線に対する抵抗性が高まります。スキンタイプの分類においてタイプⅠはメラニン色素が少ない白人が該当し紫外線を浴びても赤くなります(サンバーンを起こします)が黒くはなりません(サンタンは起こしません)。タイプⅥはメラニン色素が多い黒人が該当し紫外線に対する抵抗性が高く赤くなりません(サンバーンを起こしません)。 日本人の多くはタイプⅡ、タイプⅢ、タイプⅣにほぼ当てはまると言われています。日本に多いスキンタイプとして「Japanese Skin Type」と表現し、J-Ⅰ、J-Ⅱ、J-Ⅲと表記することがあります。J は JST とすることもあります。 スキンタイプを自己判断し自分は大丈夫だと紫外線に対して無防備になっていいということはありません。どのスキンタイプでも紫外線対策は必要です。 〇スキンタイプ表 紫外線環境保健マニュアル2015より |
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コスメコンシェルジュからひと言
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●肌色を表現するとき 人を肌の色で分ける時代ではありませんが、外見上の特長の一つとして肌の色を表現しなければならないことがあります。化粧品の世界でもそうです。白人、黒人といった表現に差別を感じて言葉にすることを躊躇する人がいますが、必要に応じ適切に用いるならば、決して差別的な表現ではなく、TVニュースや文部科学省が発信する文書などでも見られる言葉です。マルチカルチャーな国でもWhite、Black、黄色人種をAsianなどと表現することがあります。気を付けなければいけないことは、肌の色に優劣を感じさせる表現や価値観です。日本では白い肌が好まれる傾向にありますが、白い肌を美しいと決めつけた表現をしたり、日焼けしてしまったことを黒くなってしまったと表現したりするのは避けたいものです。日焼けしてしまったことが健康被害を考えると悪いことであって、ブラウンや黒く色づいた肌色は悪いことではありません。また、色名としての肌色は現在は死語です。 じゃあ美白って何よ?についてですが、美白で目指す肌は、本来の肌色以上の白さではなく、その人本来の肌色です。もともとなかったシミはなくしたい、日に焼けて肌の色が変わってしまうことは避けたいなどの気持ちに応えるものだと思っています。 |
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●それでも肌の色を表現するとき 肌の色の示し方例 とは言え、人の肌色を分類するときに、白色人種や白人、白、あるいは黒色人種や黒人、黒などと表現したくない場合もあるでしょう。そのような時には白人をコケージャン(英語のCaucasianから)と呼んだり、黒人の肌色を茶褐色と表現したり、色素が薄い・濃いで肌の色を表現したり、誰々(有名人の名前)の肌色のような色と表現したりすることがよくあります。肌の色は白や黒だけでは表現できません。海外で用いられている肌色表現をスキンタイプに対応し例としてご紹介しますので参考になれば幸いです。日本人をはじめ東アジアの人々を黄色人種と表現しますが、だからといってイエローとは言いません。 |
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〇肌の色の表現例
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