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皮脂膜のはたらきと成分 皮脂膜は、皮脂腺から分泌された皮脂と、汗腺から分泌された汗が混ざり合い、乳化してできる皮膚表面を覆う薄い膜です。健やかな肌は表面が適度な皮脂膜に覆われていることで、しっとりとうるおい、なめらかな肌触りになります。皮脂膜が皮膚表面を覆うことで、角層の水分蒸発を防ぎ、皮膚にうるおいとなめらかさを与え、外界の刺激から肌を保護しています。その役割から「天然クリーム」や「うるおいベール」などとも呼ばれます。 皮脂膜のpHは4.5-6.5の弱酸性です。そのpH域は細菌が活動しにくい環境です。皮脂膜は皮膚についた細菌が繁殖しトラブルを起こすことを防ぐためにも大切な存在です。また皮脂膜は、角層細胞の間にも行きわたることで角片を互いに密着させ、角片が通常のターンオーバー以上にはがれないよう保ちます。 皮脂膜は、トリグリセリド、ワックスエステル、脂肪酸、スクワレン、ジグリセリドなどによって構成されています。 以上のように皮脂は本来、皮脂膜となって肌を守るものですが、皮脂が多すぎると皮脂膜の状態が乱れ、肌が脂っぽくベタつき、汚れがつきやすくなったり、ニキビができやすくなったりします。逆に少なすぎると、皮脂膜が十分作られず、角層から水分蒸発しやすくなり、カサつきやかぶれを起こしやすくなります。 |
| 遅延型黒化 | アクネ菌 |
| 色素形成細胞 | メラニン細胞 |
| 古い角質 | チロシン |
| セラミド | 皮膚紋理 |
| 毛のう | エラスチン線維 |
| ランゲルハンス細胞 | メラノサイト |
| 酵素チロシナーゼ | 脂腺 |
| 真皮 | モイスチャーバランス |
| 角質細胞 | ケラチン |
| 起毛筋 | 真皮幹細胞 |
| チロシナーゼ | マイクロバイオーム |
| 錯角化 | 角栓 |
| ターンノーバ | 皮下組織 |
| 基底層 | バリア機能 |
| 色素細胞 | キメ |