色校正とは 色校正とは、正式に印刷する前に、試し刷りした原稿で色や明るさを確認し、必要に応じて修正を指示する作業のこと。色校正は、インキの出方や調合に関わる確認であり、誤字脱字、レイアウトなどを確認する文字校正とは通常分けて行う。「色校」ともいう。
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色校正について 雑誌やポスターなど化粧品広告の印刷物では、人物モデルやパッケージ、中身色などがイメージ通りに印刷できていることが特に大切です。色校正紙に対し、色の濁りやぼけ、メリハリ、明るさ、光の加減などを全般的に確認するのはもちろん、モデルの肌や髪が健康的に美しく再現できているか、口紅やアイシャドーなどのメイクが実際のメイクに忠実でありながら美しく再現できているか、商品パッケージや中身色が実物に忠実に再現できているかなど、細かい部分まで確認し、必要に応じ補正・修正を依頼し、文字校正と同じように再校を重ね校了となります。色校正は文字校正で校了となった後、製版後に行います。色校正紙にて文字や写真、イラストなどの色や明るさが、計画通りに再現できているかを確認し、必要に応じて赤入れします。色や明るさは人により感じ方が異なるため、デザイナーと印刷会社との間など関係者間に色味に対する認識にズレがあれば、この色校正の段階で合わせることになります。 色校正には校正紙の種類によって3つのレベルがあります。 ・本機色校正:本番と同じ印刷機、紙、インキで仮刷りしたもので校正する ・本紙色校正:本番と同じ紙とインキを使い、色校正専用機で印刷したもので校正する ・簡易色校正:インクジェット出力したもの(紙とインクも本番と異なる)で校正する 本機色校正は、最もコストがかかりますが、正式に印刷した場合とほぼ同じ仕上がりです。例えば、メイクをした肌の質感と塗布したアイシャドーの色や輝き確認する場合は本機校正か本紙校正を行い、全体的にざっと確認する程度の場合は簡易校正を行うといったように、印刷物の内容や目的などに応じて効率的な色校正紙を用います。 また、写真撮影の段階ではどうしようもなかった部分、あるいは撮影時に見逃してしまったモデルの顔にかかった髪や衣装についた糸くずなどを削除する指示も色校正の段階で行うことがありますが、現在は写真撮影もデジタル化しているため、入稿前にカメラマンやデザイナーによって撮影画像を修正・調整することも多いです。 色は、環境によって異なって見えるため、場合によっては専用の部屋で色校正を行いますし、ポスターなど垂直に用いる印刷物の場合は、机上で水平の状態で確認するだけでなく、壁に貼ったり床に立てるなど実際に使う状態にして色校正することが重要です。 文字校正は、修正指示をするのに広く知られている記号や言い回しがありますが、色校正にはそこまでの記号類は特にありません。完結かつ具体的にわかりやすく伝える必要があり、人によって解釈が異なる表現は避け、なぜそうしたいのかの意図も一緒に伝えることが大切です。言葉では上手く伝えられない場合は、「この色」ということがわかるよう色見本を添えます。特に、色の基準が厳しく正確に再現することがより重要な部分には、入稿の際に原稿と一緒に色見本を印刷会社に渡し、色校正時にはその色見本と見比べて確認します。 色見本としては、DICやパントンなどの色見本帳から切り離した色チップを用いることも多いです。ブランドロゴやブランドカラーなどはDICの何番と言ったように、通常色が決まっていますが、手元にある色見本帳(この場合DICカラーガイド)は保管方法や経年変化によって色が変わっている可能性があるため、番号が決まっていてもその番号伝えるだけでなく色チップも添えることが大切です。 中身写真の印刷や色玉シールを作る場合などは、アイシャドーや口紅などの中身をそのまま見本として印刷会社に渡すこともあります。 色校正では、文字やレイアウトの変更は原則的に行いません。誤字脱字の修正を色校正と合わせて対応することがありますが、それは大変特別なケースです。印刷用の版を作り直すことになり、レイアウトデザインからやり直しになったり、再度文字校正をする必要があるため、色校正時での文字の修正・変更は、スケジュール遅延とコストアップに繋がります。 |
能書 | 親切表示 |
販売名 | インキネーム |
チェックツリーマーク | 色校正 |
ノープリントプライス | 打消し表示 |
申請名称 | オーガニック指数 |
NPP | 愛称 |
FSC®ラベル | 数値訴求 |
リーピングバニー | 校了 |
有利誤認表示 | 直接の容器 |
イタリック | 直接の被包 |
色校 | 英文 |
不当表示 | 表示指定成分 |
薬用化粧品の効能効果の範囲 | 能文 |
初校 | 全成分表示 |
製造販売元 | 発売元表示 |