転相【テンソウ】
 
用語解説
転相とは
転相とは、化粧品の使用中にその乳化形式がW/OからO/Wへ、あるいはO/WからW/Oへと逆転する現象のこと。
転相について
乳化の形式は固定したものではなく、温度や物理的な力(塗布したりマッサージしたりする時の力など)によって、乳化の状態が崩れたり、形式が変化したりします。例えば、O/W型のクレンジングクリームは、塗布した時はみずみずしく軽く伸び、メイクや汚れとなじませるためマッサージしているうちに伸びが重くなりますが、また指がふわっと肌から浮き上がるように軽くなる瞬間があります。その瞬間が転相で、クレンジングクリームがオイル状(W/O型)に変化した瞬間です。

「指が軽くなったらメイクが落ちたサイン」というキャッチコピーはこの転相がポイントです。そして洗い流す時には、オイル状のベースに水が加わり乳化するため白濁し(O/W型)、これによって肌に油分を残さず洗い流しやすくなります。
技術・処方の関連用語
最終試作品 無賦香
剤型 溶剤
エキス ノンパフューム
ウォーターレジスタント ネガティブリスト
調香 クリーミング
セカンドスキン 水添
溶媒 オイルインウオーター
耐水性 ゲル化
O/W 混合
ノンケミカル W主剤
溶液 出発処方
オイルコントロール 水素化
揮発 加水分解
分子 ミセル
薬剤 オーパーダブル
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