バルク【bulk】
 
用語解説
バルクとは
バルクとは、容器などに小分け充填する前の化粧品の中身のこと。
バルクについて
バルクとは、「まとめる」ことや「大容量」など嵩(かさ)が大きいことを意味するbulkのカタカナ読みから来ています。「バルク」の言葉は業種により色々な使われ方をしますが、化粧品では製造した中身を一般的にバルクと呼びます。

具体的には、化粧品でバルクと表現する場合、通常それは専用の設備で原料の混合や撹拌を行って出来上がったクリーム乳液などのことです。中身の製造は完了していますが、まだ製造釜に入っていたり、保管や充填用の設備に移されていたり、輸送用のドラム缶に入れられていたりなど、容器に充填する前のまとまって存在する状態です。

化粧品の生産工程中、この中身の製造をバルク製造、完成したものをバルク、必要な検査や試験が済みあとは充填をするだけの状態をバルク製品やバルク品と呼ぶこともあります。

化粧品製造では、原材料の受け入れから、バルク製造、充填、仕上げまでの一連の工程を多くは一つの工場で実施しますが、工程ごとに複数ヵ所に分けて実施することも珍しくありません。例えば、バルク製造と充填を違う工場で行うこともあります。この場合、バルクを次の充填工場に運搬する必要がありますが、これをバルク移管やバルク輸送などと呼びます。充填を海外で行う場合はバルク輸出、逆に海外からバルクを引き取り国内で充填する場合はバルク輸入と呼ぶこともあります。他にもバルク販売やバルク購入などの表現もあります。

個別充填後でも生産工程中の場合はバルクと呼ぶことがあります。また、工場での量産だけでなく、研究所などで小規模で試作されたものもバルクと呼ぶことがあります。

コスメコンシェルジュからひと言

以上のようにバルクとは、中身が容器に充填される前の大量にまとまっている状態を指し、容器に充填後はバルクではなく中身と通常呼ばれます。特に、商品となって店頭やお客様の手元にある状態ではバルクとは呼びません。原料や水、ワイン、食品などがタンクや樽などに入った大容量で売買や移送される時、その内容物をバルクと呼びますが、そのバルクを顧客への販売形態であるボトルなどに充填したら、それをボトルの内容物や中身と呼んでもバルクとは表現しないのと同じかもしれません。
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