もっと詳しい「塩析」 けん化してできた石けんには不要なものがまだ混ざっているため通常の石けんとしては品質の面でも扱いにくい状態です。そこでけん化反応が見えた後、加熱と攪拌をそのまま続けながら食塩か食塩水を徐々に加えていくと、石けんと水分が分離していきます。石けんは塩水に溶けにくいという性質を利用したもので、この作用を塩析といい、不要物を取り除くための工程です。この後、加熱と攪拌をやめると、石けんのみが浮かび上がるので、製造窯の下から不要物を流し出せば石けんのみが残ります。一度ではまだ不要物が残っているので、残った石けんに食塩水やアルカリ、水を加えてけん化と塩析を繰り返すことで最上層から純粋で良質な石けんを取り出すことができます。この石けんが浮かびたまった最上層をニートソープとも言います。 |