基底膜【キテイマク、epidermal basement membrane】
 
用語解説
基底膜とは
基底膜とは、表皮と真皮を接着している薄い膜のこと。
基底膜について
基底膜は、異なる2つの組織の間に存在し、基底膜を境に隣り合わせに存在する2つの組織をつなぎ合わせつつ、それぞれの組織が独自の働きができるようにしています。

基底膜は皮膚だけでなくほとんどの組織に存在します。表皮真皮の間にあるものは表皮基底膜と言いますが、化粧品や美容の世界では表皮基底膜も単に基底膜と呼ぶことが多いです。

ゼラチン状の柔らい{真皮は、表皮とは構造が全く異なる層です。柔らかい真皮を土台にして、表皮が細胞を積み重ねるためには、真皮にしっかり密着する必要があります。

そこで、表皮の最下層である基底層では基底細胞が自らの下に接着の足場としてシートを敷き、そのシート上に並ぶことで自らを固定しているイメージです。そのシートが基底膜であり、基底膜はコラーゲンなどのタンパク質でできた厚さ約0.1マイクロメートルという非常に薄い膜です。

基底膜は、表皮真皮をしっかりつなぎとめているので、基底膜がなければ、表皮は真皮からはがれてしまいます。他にも、基底膜は、表皮の生まれ変わりを順調にするための情報伝達をしたり、表皮と真皮間の栄養物質と老廃物などの移動調整をしたりしています。表皮には血管が通っていないため、表皮への栄養供給は真皮から行うことが必要なのです。

このように、基底膜は、表皮と真皮のコミュニケーションに関わっているため、基底膜が紫外線などでダメージを受け分解すると、基底膜の上にある表皮にも下にある真皮にも影響を及ぼします。健やかな肌を維持するため、基底膜ケアとして、基底膜の状態を良好に保つ技術や成分などが研究されています。
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