校正【コウセイ】
 
用語解説
校正とは
校正とは、正式に印刷する前に、見本と見比べて文字やレイアウトに誤りがないか、写真やイラストの色が忠実に再現されているかなどの確認を行い、修正すべき点を見つけたら修正を指示する作業のこと。印刷物だけでなく、ホームページのようなweb上のコンテンツやデジタル制作物のような紙媒体以外でもこの作業を校正と呼ぶのが一般的。
校正について
校正というと誤字脱字を見つけるというイメージがありますが、校正には写真やイラストデザインなどの確認も行います。そこで、文字やレイアウトについての校正を文字校正、文字色や写真、イラストなどの色や明るさの校正は色校正と呼びます。文字校正では、誤字脱字を見つけるだけでなく、行替えやスペース、レイアウトなどの体裁確認や、校閲的な視点での確認も行うことが一般的です。

具体的には、版下のコピーや校正刷りと呼ばれる試し刷りをしたものを見て、修正箇所がないかを確認し、修正したい場所があればそこに赤入れをします。1回目の校正を初校、2回目を再校、3回目を三校、以降四校、五校・・・と呼びます。初校は原稿と見比べて確認します。再校以降は前に赤入れをした校正紙と見比べ、前回の修正指示がきちんと変更されているかを確認しますが、万一前回の校正で見逃してしまった修正箇所に気付いた場合は、その指示もします。

修正箇所が何もなく、このまま印刷に回せる最終回を校了、念のため校了前に確認したい場合は念校、修正箇所はあるものの印刷会社での修正に任せる場合は責了と呼び、校正紙の先頭部分に「校了」「念校」「責了」といったように記載します。もう一度校正が必要な場合は「要再校」「要三校」といったように記載します。

校正では通常、校正記号を用います。印刷校正記号としてJIS規格化されていますが、企業や人により長年の習慣によって若干違う場合もあります。校正記号に不安がある場合は、文章も添えて指示内容を記入することも大切です。

また、色校正は文字校正より後に行うため、文字校正で校了にしたものの誤字脱字に気付いたり、内容を変更したくなったりする場合があります。しかし、色校正は製版後に行うため、そこでの文字やレイアウトの修正・変更は版を変えることになるため注意が必要です。
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