容器の倒立デザイン 倒立で設計・デザインされた容器を倒立容器と言います。倒立容器では、中身の出し口(容器の口もと)が下にきます。化粧水のようなシャバシャバしたアイテムは、キャップを上にしたデザイン(正立)にすることが一般的ですが、乳液やクリーム、ジェル状の製品では、スクイズ性のある樹脂ボトルやチューブを採用した上で、キャップを下にした倒立デザインにすることもあります。 容器を倒立にするのは、デザイン面だけでなく、中身粘度の都合も関係します。粘度が高い中身の場合、キャップを下にして置いておけば、キャップをあけてすぐ中身を出すことができます。しかし、キャップが上にあると、残量が減るにしたがって、容器を逆さまにしても中身がなかなか容器の口もとにおりて来ず、時間がかかります。だからと言って、成立でジャーやディスペンサー容器にするのは、使い勝手や置き場所、コストなどの条件に合わないことがあります。 逆に、中身粘度が低い製品を倒立容器にすると、キャップを開けてすぐ中身がこぼれるように出てきてしまったり、陳列や保管中に中身がキャップの隙間からはみ出ていく恐れがあります。 クリームタイプのヘアコンディショナーやボディクリーム、洗顔フォームなどで倒立容器がよく使われます。 アイクリームやクリーム状美容液、BBクリーム、化粧下地、日焼け止めクリームなどでは、適量の出しやすさ、携帯性などの点からチューブ容器がよく使われます。それら製品は、一般的な剤型と容量、チューブサイズであれば、倒立でも正立でも、横置きでも、さらには本来正立の製品を消費者の手元で倒立に置いても、中身の出しやすさに影響したり問題が起こることはほぼありません。そこで、これらあまり大きくない製品の場合は、容器を倒立にするか、正立にするか、あるいは横置きにするかはデザイン優先で決めることが可能です。ただし他容器の製品と同様、その置き方で問題ないかの試験は実施されます。 |
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コスメコンシェルジュからひと言 ボトルは正立、チューブは倒立、というケースが多いため、気づかないうちにそういうものだと思い込んでしまいがちです。結果、商品を逆さまに展示したり、撮影したり、お客様に見せたりしてしまうことがあります。正面の表示が欧文のみの場合にこのようなミスをしやすいです。クリエイティブな世界であえて逆さまに見せることはありますが、日常において商品を紹介する立場に立った時、商品の上下や表裏は間違えないようにしたいですね。どちらを上にするかは全て意味があってのこと。私達も自己紹介するときに、わざわざ背を向けたり、逆立ちしたりすることはしないでしょう。成立か倒立かは表示を見ればすぐわかります。 |
口内径 | 既存型容器 |
スクリューキャップ | アトマイザー |
広口ジャー | 塗装 |
レーベル | とんがり中栓 |
ノズル | レフィル |
キャップ | スクイズ性 |
チューブとんがり | エアレス容器 |
本体容器 | OF |
触覚記号 | きざみ表示 |
蒸着 | 識別マーク |
バックレスチューブ | Pシール |
中栓 | チューブ |
アンプル | 箔押し |
正立 | ヒンジキャップ |
チューブ容器 | 細口ボトル |