遮光【シャコウ、shading】
 
用語解説
遮光とは
遮光とは光の影響によって、製品の中身の性状や品質が劣化・変化しないよう、光の透過を防ぐこと。
遮光について
遮光とは、化粧品の運搬や倉庫での保管、店頭での陳列、購入したお客様の家庭での使用や保管など、その製品にとって考えられる通常の取り扱いにおいて、化粧品の中身を光の影響から保護するための機能や仕組みのことです。「容器の遮光性」「遮光容器」「遮光瓶」といった表現がよくされるように、多くは容器外装で遮光します。

中身によって必要な遮光の度合は異なります。乳液のボトルやクリームのジャー容器などが透明でないのは、デザインのためより遮光のためによることが大きいです。

例えばガラス瓶の場合は、色を付けたり、UVカット塗装をしたり、厚みをつけたりして遮光性を持たせます。腐食ガラスは不透明ですが、遮光性はあまりないと言われます。栄養ドリンクや精油の小瓶などに茶色いガラス瓶が多いのも茶色が遮光性に優れるためです。

コスメコンシェルジュから一言

外装デザインにおいて、容器の色や透明度は開発担当者やデザイナーにとっては非常にこだわりを持つ部分です。色は製品イメージに関連しますし、透明度はデザインの観点もあれば、より透明の方が中身の残量がよくわかるという利便性もあるからです。しかし中身を光の影響から守るためには遮光のため色や透明度に制限があることが多いのです。
安定性試験では、太陽光や店舗、什器などの照明を想定して加速試験を行い、遮光性を確認します。
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