ジェル【jel】
 
用語解説
ジェルとは
ジェルとは、透明から半透明のゼリー状の剤型のこと。
ジェルについて
ジェルは、スイーツのゼリーと同じように、液体がみずみずしく固まっているものを差し、ジェル剤型とも言います。粘度は、化粧水ボトルから容易に出せるような水に近いものから、クリームと同じようにジャー容器入りで指先ですくって取るような硬さまで様々です。ジェルはスキンケアやヘアケアアイテムなど様々な化粧品に使われており、スキンケアだけでもクレンジングジェル、マッサージジェル、ジェル状化粧水、ジェルクリームなど、多くのアイテムでジェル剤型が取り入れられています。

ジェルには、水性ジェルと油性ジェルがあります。水性ジェルは、まったく油分を含まないものと少量の油分を含むものがありますが、みずみずしくさっぱりした感触であるため、夏用や脂性肌向けの保湿アイテムによく利用されます。またライトメーク用のクレンジングなどの基剤ベースとしても利用されます。油性ジェルは、乳化しているタイプとオイルだけでできているオイルジェルがあります。クリームのようなこってり感があり、冬用や乾燥肌用の保湿アイテムによく利用されます。また、メーク落としでは、水性ジェルより洗浄力が高くハードメークも落とせるタイプもあります。

ジェルは、化粧水や乳液などと同じように保湿系の独立した一つのカテゴリーとして定着していますが、化粧品公正取引協議会の規約が定めている種類別名称には「ジェル」という種類別名称はありません(ヘアジェルはあり)。つまり、ジェルというカテゴリー名称は規約中にはなく、ジェルはあくまでも剤型名として捉えられています。

コスメコンシェルジュからひと言 ジェルとゲル

ジェルのことを「ゲル」と呼ぶこともありますが、ジェルもゲルも同じです。処方を組む現場や研究部門などではゲルと呼ばれることが多い印象です。

化粧品公正取引協議会の規約において、種類別名称に付記する剤型名として「ジェル」はあげられていますが、「ゲル」は例にあげられていません。英語の gelの発音に近いのはジェルであるため、一般消費者に対してはジェルを用いた方がわかりやすいと思います。
しかし、gelをどう呼ぶかは、企業やブランドによって考え方が異なり、商品名や広告でゲルの表現も見られます。また、言語によってはゲルの方が発音が近い場合もあり、そういった言語と関係のあるブランドや商品の場合はゲルと表現した方がいいかもしれません。
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