バーチカル陳列とは 同じ系統(グループ)の商品群を什器の上から下まで使って縦にまとめて陳列する方法のこと。品目や機能別、ブランド別などにグループ分けし、グループ毎に縦に並べていく。英語で縦や垂直の状態を意味するverticalから。縦陳列や垂直陳列とも呼ばれる。
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コスメコンシェルジュから バーチカル陳列って? バーチカル陳列とは、販売商品を什器に陳列する際に、品目やブランドなどでグループ分けし、グループ毎に上段から下段まで縦方向に並べていく方法です。タオル売り場をイメージするとわかりやすいです。 ハンドタオルからバスタオルまで5種類のサイズ展開をしているタオルが、白、ピンク、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルーの6色あります。まずは白を上の棚から下の棚まで使って縦に陳列。縦列の幅を揃えるときれいなので、サイズが小さいタオルほどフェイス数を多くします。白の隣にはピンクのタオルを同じように上から下まで並べ、その隣にはオレンジを同じように・・・と並べます。全体を見ると虹色が縦になった感じで、上棚からサイズが小さい順に並べたらゴールデンゾーンには各色のフェイスタオルが並びました。ゴールデンゾーンにすべてのグループが並ぶことがバーチカル陳列の特長です。お店としてはどの色も同じようにアピールしたい、でも売れ筋のフェイスタオルを一番手に取りやすい棚に置きたいという時に有効です。 そして化粧品売り場の場合、壁面什器のスキンケアコーナーの一例です。 品目や機能、肌悩みは関係なく、商品をブランドでグループ分けします。Aブランド、Bブランド、Cブランド、Dブランド、Eブランドとグループ分けし、各グループ毎に商品を最上段から最下段まで並べます。まずはAブランドの商品を最上段から最下段まで並べ、その隣にBブランドを同じように上から下まで使って並べ、また隣にCブランドを・・・という具合です。各グループともに上から洗浄、化粧水、乳液、美容液、クリーム、シートマスク、その他というように棚ごとに並べていくと、ちょうどゴールデンゾーンに美容液かクリームがくることになるでしょうか。一番目に留まるゴールデンゾーンにその店が取り扱う全てのスキンケアブランドを並べることができ、この場合は美容液かクリームが並びますが、季節やプロモーションに合わせゴールデンゾーンにくる品目を変えることも容易です。 全ブランドを平等に見せられますし、お客様側からすれば縦に目線を動かせばいいので目当てのブランド内で商品を選びやすく、複数ブランドで検討したい場合も同一あるいは類似した品目が同じ高さの棚にあるため比べやすい環境です。 ブランド以外にも、品目や商品機能、肌悩みなどお店の特長や客層に応じて様々なグループ分けが考えられますね。 一方、縦ではなく横に並べていく方法はホリゾンタル陳列といいます。 |