夜用とは、主に夜のお手入れで使う製品で、夜や睡眠中の肌を考えたスキンケアアイテムのこと。ナイトとも表現される。

夜用の製品は、乳液やクリームによく見られます。夜用の製品には、日中用もラインナップされることが一般的です。夜用は、一般的なスキンケア製品でありながら、特に睡眠中の肌環境や皮膚生理を考えたスキンケアアイテムで、夜のお手入れで使います。

睡眠中は肌の新陳代謝が活発になることを考え、より高機能な製品として設計されたり、レチノールのような紫外線に弱い成分が積極的に取り入れられたりすることもあります。日中用に求められる紫外線防御や肌をぱっと明るく見せるような演出効果は不要なため、それらに代わってリラックスできる香りや、マッサージしやすい使用性などの対応がなされることが多いです。

コスメコンシェルジュからひと言

日中用（朝用）を夜に使っても、夜用を朝に使っても、基本的に大きな問題はありませんが、あえてそのように分類されるには理由があります。

例えば、日中用にはSPFが表示されている製品が多いです。これは、紫外線防御力は低めとは言え、寝る前にはきちんと落とすことが推奨される日焼け止めと同じ成分が配合されているということです。太陽が出ていない夜に、肌に余計な負担をかける必要はないでしょう。逆に、夜用の製品には、光毒性がある成分や、光に当たると変質して効果を失う成分が配合されていたり、睡眠に効果的な香りが用いられていたりする場合があります。効果を最大限に生かし、肌トラブルをできるだけ避けるめにも、それぞれの化粧品の使用法に従って使うことが大切です。

一方、場所や季節によっては、夜でも太陽が沈まず明るいことがあります。そのような環境で外出する前ならば、夜用より日中用の方が相応しいでしょう。そして、日中用には粉末を配合して肌を明るく見せる効果のある製品もあります。夜でも、これからパーティーなどで外出するならば、日中用のスキンケアでお手入れした方が効果的かもしれません。

夜用は、紫外線防御や次にメイクすることは対象にせず、そのようなことよりリラックス効果にこだわった香りや使用性を目指した製品も多いです。日に当たらず、外出しない日には、朝から夜用のアイテムを使ってゆったりとお手入れするのもいいのではないでしょうか。

日中用や夜用というのは、日中と夜それぞれの一般的な過ごし方や太陽などの外部環境を主に考えています。日中用だから朝しか使えない、夜用だから夜しか使えないと判断するより、どのような環境に身をおいて過ごすかを考えなければいけないこともありますし、そう考えることによってよりふさわしい方を選べることもあります。