トーニング【toning】
 
用語解説
トーニングとは
トーニングとは、皮膚の表面を整えること。具体的には肌を保水し爽やかに整えながら水分をとどめること。収れん化粧水を指すことが多い。
トーニングについて
トーニング(toning)の原形「tome」には整えるという意味があるとおり、トーニングとは肌を整えることで、具体的には収れん効果や収れん化粧水を指すことが一般的です。収れん化粧水はトーニングローションとも呼ばれます。

〇収れんして皮膚表面の状態を整える
肌を保水し爽快感を与えながら、肌をひきしめることでキメを整えたり、過剰な皮脂や汗で乱れた肌表面をオイルコントロール効果で整えたりします。

〇皮膚温やpHバランスを整える
肌のほてりを抑え正常な皮ふ温に整えるはたらきや、アルカリ性に傾いた皮膚を本来のpH(弱酸性)に整えるはたらきもあります。

〇トーニングの定義と美容法
トーニングは一般的に収れんの機能を指します。肌をひきしめたり、肌のほてり落ち着かせたりする効果を高めるため、多くのメーカーや製品がパッティングによる美容法を推奨しています。

しかし、トーニングは収れんのことと定義されているわけではありません。メーカーや製品によっては考え方が異なり、乾燥した肌の状態を整える効果、色むらくすみが見られる肌の色を整える効果などをトーニングとするケースもあります。もちろん、それぞれの効能効果を担保するデータや成分対応などが必要です。

そのため、製品名にトーニングローションとあっても、保水以外の製品特長については様々で、その結果、それぞれの使用ステップも異なります。肌のpHを整える効果から洗顔後の使用、肌をひきしめ水分をとどめる効果からオイルベースのスキンケア使用前(例えば乳液の後)、肌表面をサラッとさせる効果からお手入れの一番最後(例えばメイク前)などです。

〇トーニングとアストリンゼント
収れんは英語でastringent(アストリンゼント)と呼びます。もともと収れん化粧水は、トーニングローションではなくアストリンゼントローションと呼んでいましたが、ひきしめの効果にとどまらないこともあり、トーニングローションと呼ぶようになってきました。今日ではトーニングローションの方が一般的です。

一方、海外では、日本でも化粧品メーカーによっては、トーニングとアストリンゼントの言葉を明確に分けて使っていることもあります。
トーニングは、グリセリンなどの保湿剤を配合し、皮膚にうるおいを与えながら、洗顔で落とせなかった汚れを落とすもの。アルコールフリーのものも見られます。アストリンゼントは、トーニングよりアルコール濃度が高く、さっぱりと肌をひきしめながら、毛穴に詰まった汚れや過剰な皮脂を落とすもので、脂性肌やニキビ肌向けといった具合です。どちらもコットンでの拭き取り化粧水です。

欧米を中心とした海外には、日本の柔軟化粧水はありませんが、一般的にトナーと呼ばれるトーニングローションの中には、柔軟化粧水と似た役割のものを見つけることができます。
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