もっと詳しい「くすみ」 顔がくすんでいると疲れて元気がない印象に見られます。顔全体や目の周り、頬などに血色が感じられず黄味が増していたり、透明感がなく灰色がかっていたり、肌の凸凹がつくる影が目立ったり、点在するシミが全体を黒っぽく見せたりするなど様々な要因が絡み合って本来の肌より暗く見える状態が「くすみ」です。肌の色は乳白色の真皮と半透明の表皮、真皮層の毛細血管、表皮のメラニンなどの色によって決定され、肌内部に入った光が反射することで内側から明るく輝いて見えることで透明感が生まれます。しかし加齢や乾燥などによって表皮や真皮、血行などの状態が悪くなると透明感がなくなり肌がくすみます。くすみにはその原因から大きく分けて5つのタイプがあります。 ●角質肥厚型 古い余分な角質が剥がれ落ちず積み重なって角質層が厚くなることで、その分透明度が下がりくすんだタイプです。肘や膝、かかとに顕著に表れ灰色がかっています。ピーリングやふき取り化粧水などで古い余分な角質を取り除くことが大切です。 ●乾燥型 肌が乾燥してキメが乱れるため肌表面で光が乱反射することでくすんで見えるタイプです。透明感がつやが感じられません。角質肥厚も起こしやすいので早めにしっかり保湿することが大切です。 ●血行不良型 疲労や睡眠不足などで血行が悪くなることで、肌の血色が感じられなかったり、滞った血流が透けて青黒く見えたりすることでくすんで見えるタイプです。青くまもこの一種です。マッサージクリームを使ったり、入浴や適度な運動などを取り入れることが大切です。 ●メラニン型 紫外線や摩擦などのダメージによってメラニンが作られ色素沈着したことによるタイプです。肌に色むらがあり黄味がかっています。シミとは違いある程度広がっています。また部分的な色素沈着が顔全体をくすませて見せることもあります。紫外線防御や美白ケアが大切です。また日常生活中で行動や衣類の着方などで繰り返し肌に摩擦の負担がかかるようなことがあれば、それらを避ける工夫も大切です。 ●黄色化型 黄化型とも呼ばれ、黄ぐすみとも言われ肌が茶色っぽく黄色化したタイプです。肌は加齢とともに明るさが低下して黄色化していきます。これは紫外線などによって肌内部、特に真皮のタンパク質が糖化やカルボニル化と呼ばれる反応を起こすことが原因です。真皮のタンパク質は糖化や黄化によって黄味がかりますが、黄化の方が糖化よりも真皮の黄味度合いが強いため、肌の黄ぐすみに大きく影響していると言われています。糖化や黄化に着目した抗酸化効果などを付与した化粧品が最近よく見られます。 |