試作【シサク】
 
用語解説
試作とは
最終決定前に試しにつくること。
トライアルやプロトタイプをつくるなどとも表現される。
もっと詳しい試作
化粧品は最終処方が決まるまで試作をしてはその使用性有用性香りなどの評価を繰り返し行います。モニターテストや有用性試験などの結果を受けて修正や微調整を繰り返すのです。一般的に処方決定まではラボにて研究員が手作りで試作します。

ラボと工場では製造環境が違うため、最終処方決定後は量産前の試作として実際の製造ラインにて製造する量産試作があります。中間製品試験を同時に行う場合もあります。ここでできた量産試作品は商品開発部門や生産部門、購買部門、研究部門などで最終試作品と比較しながら評価し、中身の使用性や色、香り、外装などが量産体制下でも問題ないかを確認してOKが出て初めて量産になります。

外装に関しては特にそれが新しいデザインの場合は、手作りで容器やキャップの模型を何度も試作し最終デザインを決定します。容器の量産前には実際の製造ラインにて、模型と同じ色が出るか、きちんと中央に印刷できるかなどを確認するための試作をします。容器メーカーにデザイナーや商品開発担当者が出向いて立ち会うこともよくあります。

このように試作は様々な段階で様々なパターンでなされます。中身だけでも最終試作品が決まるまでには、1製品につき数十から百は超える試作をします。使用性や有用性だけでなく、それらの香りや中身色との組み合わせ、容器との相性など様々な観点でチェックが必要ですし、さらにその製品が海外生産品である場合は現地調達原料を取り寄せて試作する必要があるので、一つの製品に対して100以上の試作を行うのは珍しいことではありません。
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