コラーゲン【collagen】
 
用語解説
コラーゲンとは
コラーゲンとは、皮膚や靱帯、腱、骨、軟骨などを構成するタンパク質の一つで、身体を構成するタンパク質の約30%にあたる。皮膚では真皮における主要なタンパク質でコラーゲン線維のもとである。
コラーゲンについて
〇コラーゲンは身体構成の主要なタンパク質
コラーゲンは、細胞外基質の主要成分であり、全ての臓器や組織全体に広く存在します。
私達の身体の20%はタンパク質でできていますが、身体の約60%は水で占められているため、残り40%のうち半分がタンパク質ということになります。身体に占める割合が大きく、身体を構成する重要な物質であるタンパク質の主要成分がコラーゲンなのです。

〇身体内のコラーゲンのうち約4割は肌にある
身体にあるタンパク質のうち約30%はコラーゲンです。さらに、そのコラーゲンの約40%は皮膚に存在し、肌にハリ弾力を与え、丈夫でしなやかは肌を保つために重要な働をしています。

〇コラーゲンを作り出すもと
コラーゲンは、線維芽細胞によって産生されます。その線維芽細胞を生み出すもとが真皮幹細胞です。線維芽細胞を活性するため、真皮幹細胞に着目した研究が進んでいます。

〇コラーゲンは29種類
コラーゲンは一種類だけではありません。現在(2018年時点)までに、I(1)からXXIX(29)までの29種類のコラーゲンが見つかっています。発見順に、I型、II型、III型~、あるいは Type I、Type II、Type III~とローマ数字を付けて区別します。全てのコラーゲンの詳細はまだ完全にわかっていませんが、それぞれのコラーゲンは異なる役割をしていると考えられ、構造に基づいて、線維形成コラーゲン、膜形成コラーゲンなどといくつかのグループに分けられます。

I型は最も一般的なコラーゲンで、ほとんどの結合組織に存在します。全コラーゲンの90%がI型、あるいは、I型、II型、III型、V型、XI型で占められるとも言われます。I型は特に、皮膚、骨、腱に多く存在します。

〇皮膚でメインの I型、Ⅳ型、Ⅶ型
29種類のコラーゲンのうち9種が肌に存在しますが、中でも、I型はコラーゲン線維、IV型は基底膜の主要なコラーゲンです。そしてVII型は、表皮と真皮を結びつけるコラーゲンです。
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