クルエルティーフリー【cruelty free】
 
用語解説
クルエルティーフリーとは
クルエルティーフリーとは、製品のいかなる過程においても動物に対して残虐な行為をしていないこと。つまり動物実験をしていないことや動物実験をしていない製品を意味する。
クルエルティーフリーについて
〇クルエルティフリーの製品とは
クルエルティフリーのクルエルティ(cruelty)は英語で残虐な行為を意味する言葉です。クルエルティフリー化粧品の場合、化粧品メーカーにおいてのみならず、世界のどの場所でも、原料サプライヤーをはじめとしたすべてのサプライチェーンにおいて、原材料や製剤、完成品などそれぞれが、研究開発や安全性試験、生産など全ての段階で、動物実験を実施したり、第三者に動物実験を委託したり、第三者の動物実験をサポートしたりしていないものをいいます。動物実験でなくても動物を直接的、間接的に苦しめることはしません。
クルエルティフリーは、特に化粧品に関連して議論されますが、化粧品だけでなく日常雑貨などの製品にも該当します。

〇クルエルティフリーの啓発や認定をしている団体
イギリスやアメリカを中心にクルエルティフリーの啓発活動を推進している国際的な団体が存在します。それぞれで、クルエルティフリーの基準を設け、基準に達している企業またはブランドには認定マークの使用が認められます。認定マークは団体により異なりますが、多くはうさぎがモチーフになったデザインで、総称してバニーロゴ(bunny logo)と呼ばれることもあります。

それらの基準や対象範囲は団体により異なりますが、総じてクルエルティフリーとは特定の製品がクルエルティフリーなだけでなく、その製品を保有するブランドの活動自体が将来にわたってクルエルティフリーであることや、サプライチェーン全体がクルエルティフリーであることを徹底して監査していくことなどが求められます。法律で要求される場合は例外としたり、販売国の要求に応えてやむを得ず動物実験を行うということも許されません。動物実験を禁止しているEU法より厳格だと言われます。

これらの啓発・認定活動では、クルエルティフリー認証は目的達成のための一つの手段に過ぎず、動物の苦しみを終わらせることに目的があります。過去に動物実験を行っていたかどうかは関係なく、基準を順守する日を設定し、決めた日までにサプライチェーン全体が世界のどこにいても原材料や成分などで動物試験を実施したり、依頼したり、関与したりすることがない環境を整えること、基準日以降その環境を維持し、継続的に監視していく体制と能力があることが重要です。

〇認定されても認定マークをつけないこともある
クルエルティフリーであることが認定され、認定団体のリストにあげられても、パッケージに認定マークを表示しないブランドもあります。うさぎをモチーフにした認定マークのイラストや文字のフォントがパッケージデザインやブランドの世界観に合わない、あるいは表示スペースや費用の問題から、容器個装箱などには表示せず、ホームページなどでのみ認定されている旨を伝える場合もあります。世界的に有名な団体では、クルエルティフリー認定は無料でも認定マークを使用するためのライセンス料がかかる、あるいは認定にも費用がかかる場合が多いです。

〇クルエルティフリーとビーガン
クルエルティフリー製品には、動物実験や動物を苦しめることはなくても、動物に由来する成分を使用している場合があるため、必ずしもビーガンではないという考え方が主流です。
一方、ビーガンは人の利益のために動物を搾取しないという基本的な考えがあります。そこで、ビーガン製品は、動物性の成分の使用や動物実験は行わないことになるためクルエルティフリーと言えるとする考えと、たとえ成分的にビーガンであってもその製品に関わる研究開発や安全性試験などの現場では、動物実験や動物を苦しめる行為がなされている可能性があるためクルエルティフリーとは言えない、という考えに分かれます。
代表的な国際的啓発団体や認定マーク
クルエルティフリーインターナショナル Cruelty Free International
(マーク名:Leaping Bunnyロゴ)
チューズクルエルティフリー Choose Cruelty Free
(マーク名:Choose Cruelty Freeマーク)
●ピータ PETA
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