幹細胞【カンサイボウ、stem cell】
 
用語解説
幹細胞とは
幹細胞とは、自らは特定の役割を持たず、様々な異なる特定の役割を持つ細胞を生み出す細胞のこと。自分と全く同じ幹細胞を生み出す能力もある。
幹細胞について
私達人間は何十兆個の細胞が集まってできていますが、おかれた部分で特定の役割を持つ、多くの異なる種類の細胞があります。しかし、幹細胞は特殊で、自らは何かに特定化されておらず、何か特定した細胞を生み出すことと、自分と同じ細胞を生み出すことが役割です。

幹細胞は分化した細胞ではありません。細胞分裂をして2つ生み出した細胞のうち、1つは分化して特定の役割を持つ細胞になり、もう1つは同じ幹細胞としてとどまります。幹細胞が、自分とは全く異なる特定した役割を持つ様々な細胞を生み出す能力を分化能、自らと同じ幹細胞をコピーする能力は自己複製能と呼ばれます。

皮膚はターンオーバーによって生まれ変わるため、皮膚の下層から細胞が常に供給される必要があります。そこで、表皮の一番下層である基底層には表皮幹細胞と呼ばれる幹細胞が存在し、表皮を継続的に再生しています。この再生のサイクルは加齢によって遅くなり様々な肌悩みにつながることが、幹細胞がアンチエイジング製品で注目される一つの理由です。

皮膚の切り傷ができても皮膚や血管が再生されて元通りになるのは、幹細胞が分裂して新しい細胞を生み出しているからです。幹細胞の能力を生かし、怪我や病気などで損傷を受けた臓器や組織を再生させる医療は、近年研究が進んでいる「再生医療」の一種です。

植物幹細胞と区別するためにヒト幹細胞と呼ばれることも多く、表皮幹細胞の他に真皮幹細胞、脂肪幹細胞、色素幹細胞、毛包幹細胞、脂腺幹細胞が存在すると言われています。
当サイトのご利用に関して  |  サイトと会社の紹介  |  プライバシーポリシー  |  ガイドライン・事例早引き
Copyright(C) 2024 cosmeconcier.jp PC版へ