きざみ表示【キザミヒョウジ】
 
用語解説
きざみ表示とは
きざみ表示とは、容器を触っただけでそれがシャンプーであることがわかるようにシャンプー容器の側面につけたギザギザのこと。
きざみ表示は凸状の短い横線が等間隔で縦に並んでいる。触覚識別表示の一種。「識別きざみ」とも呼ばれる。
きざみ表示について
きざみ表示は、容器を触った時にそれがシャンプーなのかリンス(またはコンディショナー)なのかを識別できることを目的にシャンプーにのみ、容器側面につけたギザギザのことをいいます。ディスペンサー容器の場合は、ディスペンサーポンプの頭頂部にもギザギザがつきます。

きざみ表示は触覚識別表示の一種で、表示とは言いますが容器に印刷をするのではなく、容器の成型自体に細かい凹凸をつけたものです。エンボス状の短い横線を等間隔で縦に長く並べ、触ったときにギザギザを感じるようになっており、ギザギザがあるものがシャンプーの印です。リンスインシャンプーにも付きます。リンスやコンディショナーには何の印もつきません。

シャンプーとリンス(コンディショナー)は、容器の形が同じもしくは非常に似ていることが多いため、視覚にハンディがあったり視力の弱い人にとっては、識別が容易ではありません。さらに、洗髪時はメガネを外し目を閉じるため、どっちがどっちなのかがわからなくなる状況は、ハンディの有無に関係なく、誰にでも起こる問題でした。

そこで、シャンプー容器の方にこのきざみをつけることにより、触るだけで識別できるようにした製品が1991年に一企業(花王)から発売されたのが始まりです。その後、2000年にJIS化(S0021)されたことで国内多くのメーカーに普及し、これをもとに2011年にはISO 11156として国際規格にもなりました。規格化することで消費者にとっての利便性が高まります。

2014年に ISO 11156をもとにJIS S0021も改正されています。この改正時に、液体ボディソープには容器側面にエンボス状の縦に長い一本線を付けること、シャンプーと液体ボディソープのディスペンサーポンプ頭頂部にもボトル部分と同じようにギザギザ(シャンプー)や一本線(ボディソープ)を付けることが加わりました。

「きざみ」や「きざみ表示」というのは通称です。ボディソープの一本線は通称「ライン」ともいいます。

詰替え用のパウチ容器でも触覚識別表示がすすんでいます。当初は、パウチ容器の上部シール部分の切り欠き表示が一般的で、切り欠きがあればシャンプー、なければリンス(コンディショナー)という方法が多く見られましたが、2018年に粧工連から切り欠きではなく凸凹表示のガイドラインが出ました。本体容器の識別表示と類似させたもので、注ぎ口側の側面シール部分にエンボス状の短い横線を縦に3つ並べたものをシャンプー、短い縦線を縦に3つ並べたものをボディーソープとすることが推奨されています。
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