表皮ブドウ球菌【ヒョウヒブドウキュウキン、Staphylococcus epidermidis】
 
用語解説
表皮ブドウ球菌とは
表皮ブドウ球菌とは、皮膚にとってよい働きをする代表的な細菌であり、一般的な皮膚常在菌の一種。善玉菌とされる。
表皮ブドウ球菌について
表皮ブドウ球菌は、皮膚や鼻腔などの粘膜に、特に汗をよくかく部位や皮脂が多い部位に存在する細菌です。皮膚に常在する微生物(皮膚マイクロバイオーム)の中でもよく確認できる一般的な細菌の一つで、汗や皮脂を餌にし、グリセリンや脂肪酸などの成分を産生し、皮膚を弱酸性に保ちます。グリセリンは保湿因子であり、皮膚のバリア機能を良好に保ちます。脂肪酸は抗菌作用があり、悪玉菌である黄色ブドウ球菌の増殖を防ぎます。また、表皮ブドウ球菌は自然免疫因子である抗菌ペプチドを産生します。表皮ブドウ球菌が美肌菌と呼ばれるのは、このような肌にとって好ましい働きをするためです。

表皮ブドウ球菌は、他のブドウ球菌と同じように、一つひとつの球菌が葡萄の房のように集まっているように見えます。英語表記のStaphylococcus のStaphylo も、もとはギリシャ語で葡萄の房を意味します。
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