皮脂膜【ヒシマク】
 
用語解説
皮脂膜とは
皮脂膜とは、皮膚表面で皮脂と汗が混ざり合ってできた膜のこと。
皮脂膜には、肌にうるおいを与え、肌を保護し、角層の水分蒸発を防ぐ役割がある。
皮脂膜のはたらきと成分
皮脂膜は、皮脂腺から分泌された皮脂と、汗腺から分泌された汗が混ざり合い、乳化してできる皮膚表面を覆う薄い膜です。健やかな肌は表面が適度な皮脂膜に覆われていることで、しっとりとうるおい、なめらかな肌触りになります。

皮脂膜が皮膚表面を覆うことで、角層の水分蒸発を防ぎ、皮膚にうるおいとなめらかさを与え、外界の刺激から肌を保護しています。その役割から「天然クリーム」や「うるおいベール」などとも呼ばれます。

皮脂膜のpHは4.5-6.5の弱酸性です。そのpH域は細菌が活動しにくい環境です。皮脂膜は皮膚についた細菌が繁殖しトラブルを起こすことを防ぐためにも大切な存在です。また皮脂膜は、角層細胞の間にも行きわたることで角片を互いに密着させ、角片が通常のターンオーバー以上にはがれないよう保ちます。

皮脂膜は、トリグリセリド、ワックスエステル、脂肪酸、スクワレン、ジグリセリドなどによって構成されています。

以上のように皮脂は本来、皮脂膜となって肌を守るものですが、皮脂が多すぎると皮脂膜の状態が乱れ、肌が脂っぽくベタつき、汚れがつきやすくなったり、ニキビができやすくなったりします。逆に少なすぎると、皮脂膜が十分作られず、角層から水分蒸発しやすくなり、カサつきやかぶれを起こしやすくなります。
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