有用性データ【ユウヨウセイデータ】
 
用語解説
有用性データとは
有用性試験によるその化粧品の効果効能を証明するデータのこと。
もっと詳しい「有用性データ」
有用性を証明する試験には様々なやり方があるので、そこから得られるデータも様々です。科学的信頼性が高いことが大切であり、最も信頼性が高いのは機器測定となります。しかし、機器測定では捉えられない肌の微妙な改善変化や使用感の心地良さなどに関してはモニターの連用試験を行い、その経時変化を専門パネラーが判定したり、モニター自身にアンケート回答してもらったりした結果を有用性データとして活用します。統計的に有用性があると認められる結果でなければ有用性データとはなりません。

ひとつの製品に一つの試験ではなく、これら複数の試験が実施されています。特に海外では有用性データを有しているかどうかが厳しくチェックされ、能書や広告などで使われる一つひとつの表現について有用性データを保持していなければなりません。さらに、自社が実施した有用性試験は認められないこともあり、外部の試験機関に委託することもあります。


コスメコンシェルジュから一言

「アレルギーテスト済み」表記をするための試験は文字通りのことなのでよく知られています。しかし化粧品メーカーは他にも様々な試験を実施し有用性データを確保しています。

特に欧米は非常に厳しく、例えば「肌を保湿し、クマを改善する、なめらかな使い心地のアイクリームです」という訴求分があるとしましょう。この一文を商品特長として訴求するためには、保湿効果、クマ改善効果、なめらかで心地よい使用感触の3つを証明するデータが必要です。
保湿効果は機器測定で肌の保湿効果を示すことが一般的ですが、国によって保湿の持続時間も求められ8時間程度は必要となります。クマ改善効果はそのアイクリームがどういうアプローチでクマを改善するかというコンセプトに合わせ、血行促進ならばその効果を、メラニン還元ならばその効果を、角質肥厚改善ならばその効果を機器測定で証明する必要があるでしょう。さらにクマが改善されたという点を専門パネラーが判定する必要もあります。なめらかで心地よい使い心地については、モニターのアンケートでこのアイクリームの使い心地は「なめらかだ」「心地よい」の2点についてYesの回答が統計的に有意差を持って得られなければなりません。
さらにこのアイクリームには「~効果のある○○成分配合」とウリになる成分の訴求をするとなると、その成分に「~効果」があることをIn vitro試験で証明する必要があるでしょう。

これだけをするために多くのモニターには数週間~数ヵ月も連用してもらう必要があり手間もコストもかかります。しかしルールだから有用性試験をするのではなく、効能効能を客観的に自信を持って消費者にお伝えしたいという企業の誠実な姿勢でもあるんですよ。
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