UVAマークについて 〇EUの規制についてUVAマークはEUの欧州委員会の規制によります。EUでは、日焼け止め製品は、臨界波長(290-400nmにおける吸光度曲線グラフの下の面積90%となる波長)が370nm以上という規制があり、これがUVBだけでなくUVAも防御することを意味します。 日本ではPA表示はSPFとは切り離して判定され、SPFの数値に関係なくUVAPFの値によって段階的に+の数が決まります。一方、EUではPPD(UVAPF)の値がSPF値の3分の1以上(UVAPF値とSPF値の比が最低1/3)であることが定められています(3分の1ルール)。 EUでは、これらの基準に合致した日やけ止めのみがUVAマークを表示でき、EUではUVB防御効果が高いものほどUVA防御効果も高いということになります。これは、日焼け止めには、UVB防御能(SPF値)に相応するだけのUVA防御能が必要であるという考えによるもので、UVB防御能とUVA防御能のバランスが重要視されているためです。 ○EUでのSPF表示とUVAマーク表示 SPF表示は日本では実測値の平均が用いられますが、EUでは6、10、15、20、25、30、50、50+の8段階表示に限られます。実測値を規定に準じ、8段階にあてはめたSPFを表示します。そしてUVAマーク表示のためには、臨界波長370nm以上かつ表示SPFの1/3以上のUVAPF値を得られなければなりません。 例えば、SPFの実測値が32の場合、その製品はSPF30となり、UVAPFが10以上ある場合にUVA防御効果も認められる、つまりUVAマークを表示できます。 ○UVAマークのある日焼け止めの目安PA値 SPF30、UVAマーク付の場合は、PAが +++ SPF50、UVAマーク付の場合は、PAが ++++ と考えることができます。 |
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○日本でのUVAマーク使用
日本市場でも2010年頃から、UVAマーク表示をした日やけ止めが販売されるようになりました。欧州の化粧品会社、あるいは欧州でも展開している日本の化粧品会社の製品に見られ、PA値と併記していることもあります。ただしEU内ではPA表示との併記はできません。 |