IUPAC名とは IUPAC名とは、IUPAC命名法により体系的につけられた元素名や有機化合物名のこと。IUPACは、International Union of Pure and Applied Chemistryの頭文字から。 |
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IUPACについて IUPACは、新元素や化学物質の命名ルールを定めていることでよく知られます。化学物質のIUPAC命名法は世界で広く用いられ、ISOは有機化合物の命名法はIUPACの勧告を適用することが好ましいとしています。日本では、日本化学会がIUPAC勧告に準拠して命名法の基本原則をまとめた『化学物質命名法』を出しています。IUPACは、International Union of Pure and Applied ChemistryPUplied Chemistryの頭文字をとったもので「アイユーパック」と読みますが、「アイユーピーエーシー」と呼ぶ人もいます。日本語では「国際純正・応用化学連合」と呼ばれます。 IUPACは、中立で客観的な科学組織として、1919年に化学・科学の発展のため、世界の化学コミュニティを統合するという共通の目標を持つ学術的・産業的な化学者によって設立されました。化学において、重量や尺度、名称、記号などの標準化は、科学的事業や国際的な貿易・ビジネスの発展と成功に不可欠であるとし、化学の世界で必要な標準化や成文化のための活動をしています。 |
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コスメコンシェルジュからひと言 IUPACは、新しく発見された元素の認定や名称の決定を行っていることでも知られます。元素番号113の元素「ニホニウム」発見の認定や提案名称の審議・決定もIUPACによってなされました。日本は初めて命名権が与えられた日本発の元素名であったこともあり、2016年の「ニホニウム」(nihonium、元素記号 Nh)の名称決定に関する報道も盛り上がりましたが、ニュース内でよく表現されていた「国際機関」というのが「IUPAC」のことです。 |