ex vivo【エクスビボ】
 
用語解説
ex vivoとは
ex vivoとは、生体から直接採取された組織を用いた試験や実験をすること。
ex vivoについて
ex vivoは、生体外という点や人為的にコントロールされた環境で試験する点からin vitroと似ています。実際、ex vivoとin vitroを分けず、どちらもin vitroと表現することも多いです。

ex vitroがin vitroと大きく異なる点として、ex vivoでは、試験する組織を人工的に作るのではなく、生体から直接採取します。そして、組織の自然な状態をできるだけ保つようにして試験を行います。例えば、美容整形で摘出された皮膚をex vivo用に用いることがあります。毛包や爪のex vivoもあります。そのようにヒトの組織を用いる場合は、倫理的な問題や血清学的検査で問題のないものが流通しています。医療現場で摘出された皮膚でも顔の皮膚ばかりではないため、どの部位の皮膚か、さらには元の皮膚の持ち主の年齢や性別などを考慮します。

in vivoin vivoex vitro、は試験環境を大まかに説明した言葉です。ラテン語で、in vivoが「生体内で」を意味するのに対し、ex vivoは「生体外で」を意味します。大まかにいうと、in vitroは培養した皮膚で試験、in vivoはヒトの肌で試験、ex vivoはヒトから摘出した皮膚で試験といった具合です。しかし、ex vivo も in vitroとして表現することもよくありますし、どういう状況や方法をex vivoとするかは業界や企業、人によって異なることがあります。

ex vivoは、毛包や皮膚組織の試験に有効で、成分や製剤の効果や経皮吸収、浸透などをin vivoに近い環境で試験できると考えられます。どの試験を行うかは研究内容や試験目的などによりますが、ex vivoはin vitroと同様に、動物試験の代替かつヒトに負担をかけない方法として、今後ますます発展していくと考えられます。
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