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商品開発とは 商品開発とは、ターゲットやコンセプトを定め、製品の仕様やデザイン、販売戦略を具体化し、関連する専門領域や業務と連携して商品を市場に送り出すプロセスのこと。
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商品開発の詳しい話 化粧品業界では、商品開発はマーケティング部門が中心となり、研究開発、製造・生産、デザイン、購買、営業、広報など多岐にわたる関連する社内外の関係者や専門領域と連携して商品を市場に送り出すプロセスです。化粧品の商品開発は、主に以下のような項目およびステップで進行します。 ●市場調査・ニーズ分析:トレンドや顧客のインサイトを調査し、どのような商品が求められているかを把握します。 ●コンセプト立案:ターゲット層を明確にし、商品のコンセプトやブランドイメージを策定します。 ●商品設計:効能効果、使用感、成分、容器、パッケージデザイン、価格帯、製造コストなどを具体的に企画立案します。 ●試作・評価:中身や容器の試作品の評価やテストを行い、必要に応じて修正していき、最終品を選定します。 ●意匠・名称決定:パッケージ表示作成をします。 ●消費者調査:実使用テストやパッケージデザイン評価などを行い、意見を吸い上げて最終設計に活かします。また、広告で訴求する表現のエビデンスとなるデータを取得するために効能効果を評価する試験を行うこともあります。 ●量産準備:最終的な仕様で、量産体制を整えます。中間製品試験や最終製品試験などを経ながら量産に至ります。 ●販売戦略の策定:中身や容器デザインが決まりつつある頃から、広告宣伝や販促など、販売に向けた戦略立案や撮影なども始まります。 ●発売後のフォロー:売上動向や消費者から寄せられる声を分析し、販売促進策や次の商品開発に活かします。 このプロセスでは社内外の各種専門分野との密な連携が求められるため、商品開発担当者は全体を管理するダイレクターのような役割も担うことも多いです。 また、「商品開発」という言葉は、メーカーや担当者によって異なる意味で使われることもあります。特に、社内に研究部門がある場合は、研究員が製品の処方を設計する業務(いわゆる処方開発)を「商品開発」と呼ぶケースもあります。この場合は、商品開発の方は「商品企画」や「商品企画開発」と表現されることもあります。 また、マーケティング部門とは切り離して存在している場合もあります。 商品開発の担当範囲は、企業の規模や組織体制によって大きく異なります。特に大手企業では営業、購買や生産、広報などの専門分野ごとに細分化される傾向がありますが、小規模な組織では、これらの分野に関する業務も含めて商品開発担当者が担うこともあります。 |
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商品開発について思うこと(コスメコンシェルジュから一言) 化粧品の商品開発は、単に新しい製品を作るだけでなく、ブランドの世界観や価値を形にする作業でもあります。市場のニーズを的確に捉え、消費者の期待を超える商品を提供するためには、柔軟な発想と確かな分析力が必要です。また、各部門との連携を円滑に進めるコミュニケーション能力も重要です。商品開発は、ブランドの未来を創る重要な役割を担っていると感じています。 |