パッチテスト
 
用語解説
パッチテストとは
1.その化粧品が自分の肌に問題ないかを自分で確認するテスト(セルフパッチテスト)
2.自分の肌に合わない成分を皮膚科で調べてもらうテスト(診断パッチテスト)
3.化粧品メーカーや原料メーカーなどが安全性試験の一つとして行う原料や製品の皮膚に対する刺激の度合いを評価するテスト(ヒトパッチテスト)

コスメコンシェルジュから一言

パッチテストとは化粧品や配合成分に対するかぶれや赤みなどのアレルギー反応を確認するテストのことですが、目的やテスト方法から上のように大きく3種類に分けられます。
上の1番は自宅で自分で行うテストでセルフテストとも呼ばれます。2番は皮膚科などで行われる肌に合わない成分を特定するためのテストです。3番は原料や製品の皮膚に対する刺激性を評価するテストで化粧品メーカーや原料メーカーが製品開発過程で実施する安全性試験の一つです。

例えば化粧品会社では、その製品による皮膚障害をできる限りなくすために安全性試験の一つとしてパッチテストが行われ、これはヒトパッチテストとも呼ばれます。開発過程において中身や原料に対し多くのパッチテストが行われます。原料や中身をパッチテスト用の特別な絆創膏にたらし、それを人の腕や背中に貼り付け、一定時間おいてから貼り付けた部分の赤みや腫れなどの反応を確認します。絆創膏によって塗布した部分が閉塞されるので、より肌に刺激ある過酷な条件で行うパッチテストで閉塞貼付試験などとも呼ばれます。揮発性の高いものやヘアカラーなど刺激が強いものの場合は開放塗布試験などとも呼ばれ、直接肌に塗布した後は絆創膏などで塞がないパッチテストをします。
皮膚反応の確認は、一度だけではなく時間の経過とともにその変化を見ていきます。皮膚科医が判定する場合こともあります。社内に判定者がいたり、社外の試験機関に委託したりすることなど色々ありますが、それは商品開発過程のどの段階のパッチテストなのかによります。
一般的に開発の最終段階である最終処方決定前には、社外の第三者機関にパッチテストを委託しますが、そこに至るまでにはあらゆる肌タイプや使用環境を想定して多くの社内関係者が数々のパッチテストに協力しています。敏感肌用の製品の場合はスティンギングテストで敏感な肌タイプの人を選んでパッチテストを行うこともあります。
一定の基準を満たしたパッチテストで、かつ安全性に問題ないと判定された製品には「パッチテスト済み」表示ができます。なお、アレルギーテスト済み表示はさらに厳しいテストになります。

また、家庭で行うセルフテストの場合は、化粧品を腕の内側の紫外線に当たらない部分に直径2cm程度の円状に塗布し、24時間後と48時間後に肌がかぶれなどが起きないかを確認します。一度だけの塗布でもいいですし、実際の商品の使い方に合わせて朝晩に重ね塗りして様子を見るという方法もあります。化粧品を塗布した部分にペンで小さくマークを付けておくとパッチテストを行っている部位が後でわかりやすいです。
様々なテスト方法が紹介されており、中には絆創膏で塗布した部分を覆ったり、コットンなどに中身を含ませて肌に貼り付けたりする方法などありますが、パッチテスト専用ではない絆創膏やコットンを長時間肌に貼っておくこと自体が刺激になる場合もあるため正しく判定できないこともあります。心配な場合は皮膚科でパッチテストをしてもらうことも一つです。ヘアカラー製品はパッチテストが強く求められています。パッケージや能書に書いてある方法に従ってテストしましょう。
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